(釧路新聞へ掲載)


チャリティーライブとドックウッドについて

4月7日(土)、浜中町の霧多布湿原センターで開催された
町内在住のアーティスト・藤本さんらのバンド『エコーズ』のチャリティーライブに行って来ました。

ライブの収益金は、仙台市で被災ペットの保護活動をしているブリーダーの
ペットショップ「ドックウッド」に送られますが、会場には被災した動物の写真が
たくさん貼ってありました。がれきの穴の中から不安げに見つめる犬の顔や
泥まみれで横たわる犬の死骸。行方不明になった犬を探すポスターには
「死骸でもいいですから知らせて下さい」と飼い主の必死の願いが伝わってきました。

飼い主が亡くなったことを知らずにいる犬猫や、仮設住宅でペットと一緒に暮らせない人たち…。
飼い主が帰ることを、共に暮らせる日をどんなに待っていることでしょう。
その日が訪れるまで施設を提供して尽力している「ドックウッド」のことを知り、
ブリーダーでも心ある人がいるのだと思いました。

劣悪な環境で飼育したり、繁殖犬にしていた犬を廃棄処分するように
保健所に持ち込むブリーダーのことを知っていましたので
正直、ブリーダーには良い印象がなく、動物をもうけの道具扱いの
心無いブリーダーが大半と思っていました。
「ドックウッド」のようなブリーダーが増え、「何よりも命が一番大切」の精神が広がり定着すれば、
年間20万匹という犬猫の殺処分数も大幅に減ると思います。

元飼い主が長期入院で飼えなくなり保護したタロウに新しい飼い主が決まりました。
保護してから1年2カ月かかりましたが、熊本市動物愛護センターでは2年2カ月保護し
飼い主が見つかった犬がいます。命を救いたいと願い働く人たちと簡単に捨てる人たち…。
日本は両極端な国だと思いました。

今、しおんの会では生後1カ月くらいの子犬7匹を保護しています。
町内の農道に捨てられていましたが、みな人懐っこくかわいい子犬です。
5月5日、厚岸少年自然の家ネイパルで『子どもの日フェスティバル』が開催され、
その時に子犬の譲渡会も行いますのでよろしくお願い致します。
(※4月28日現在、7匹中6匹の飼い主さんが決定しております。)

4月15日記


  ドッグレスキューしおんの会 代表・福澤